1950-05-13日付
F1世界選手権開幕戦大会
ファリーナ優勝、アルファロメオ1-2-3スコア
シルバーストーン・サーキット、イギリス会場
試合の展開
戦時中爆撃機基地だった滑走路のあいだに麦わら俵でコースを示した場所で、世界選手権の最初のレースが開かれた。21台がスタートし、4.649kmのサーキットを70周、およそ325kmを走った。アルファロメオは158を4台投入し、ファリーナ、ファンジオ、ルイージ・ファジョーリ、そしてイギリス人プライベーターのレグ・パーネルを乗せ、フロントロウを独占した。ファリーナがポールを取り、レースを通じてリードした。中盤ストウで一度スピンしたがすぐに復帰し、ファンジオは62周目にコンロッド折損でリタイアした。ファリーナは平均約146km/hで優勝しファステストラップも取り、ファジョーリとパーネルが続いてアルファが1-2-3を完成させた。パーネルはトラックに飛び出したウサギをはねてラジエーターカバーがへこんだまま3位を守った。ジョージ6世とエリザベス王妃が観戦——在位中の君主がイギリスGPを直接観たのはこのときだけだ。その年選手権にはインディアナポリス500もラウンドとして含まれていたが、欧州チームは誰も行かなかった。
今も語られる理由
このレースはフォーミュラ1そのものの起点である。グランプリ・レーシングは1906年からあったが、各国の個別レースを一つのポイント制で結び、一人の世界チャンピオンを決めたのはこの日が初めてだった。シルバーストーンはその後選手権の精神的故郷となり、周辺のイングランド中部に広がった「モータースポーツ・バレー」は、いまもグリッドの大半が車をつくる場所として残っている。